前回は、まずアジャイルという概念について、どのようなものかをご紹介しました。
今回は、そのアジャイルという概念に、どのようなメリットがあるのかをご紹介します。
小さく産んで、大きく育てる
結論から言うと、アジャイルの考え方を知らなければ、IoTやAIを上手く導入できません。
どういうことか、詳しく説明します。
IoTは、製造業なら知らない人はまずいないと言われるほど、主流の考え方になりました。
現場の状況をデータで取得し活用することで、勘と経験に頼らないモノづくりをする考え方です。
在庫・作業指示・設備・作業・検査・出荷等、各データを最終的に連携させるため、システムは非常に複雑かつ膨大になります。
AIは、人が気付けない要素を学習して、判定できる技術として最近注目されています。
システムが学習するのは非常に難しい技術で、そのためこれもシステムが非常に複雑かつ膨大になります。
複雑で膨大なシステムを、最初の計画だけで全部作り、試してみてもまず上手くいくことはありません。
逆に、時間も費用もかけてしまった後で、使えないことが分かるので、投資効果としては最悪です。
こうならないために、IoTやAI時代のシステムは、「小さく産んで、試行錯誤し、大きく育てる。」のが、一番投資効果が大きいと言われてきました。
これがまさにアジャイルの考え方です。ですから、アジャイルを知らないと、IoTやAIが上手くいかないのです。
『デジタルビジネスの潮流とアジャイル』
IoTやAIの導入をお考えの方は、10月22日の『デジタルビジネスの潮流とアジャイル』 セミナーをぜひお聞きください。
アジャイルの第一人者である、平鍋 健児 氏(株式会社永和システムマネジメント 代表取締役社長)より、アジャイルの考え方を通じて、DXやIoT・AIの導入が上手くいくコツをお話しいただきます。