ふくいDXオープンラボでは、「メタバース」「VR」をテーマに情報交換や、ビジネスへの有効活用を目的とした、勉強会を令和4年5月12日から継続的に実施しています。
メタバースとは?
「メタバース」という言葉には様々な定義がありますが、Meta社(旧:Facebook社)によると、
"「メタバース」とは、同じ物理的空間にいない人々がともに創造し、探求することのできる仮想空間を意味します。そこは友人との何気ない時間、仕事、遊び、学び、買い物、創作活動などを楽しむことができる空間です。必ずしもオンラインで過ごす時間をさらに増やすためのものではなく、オンラインで過ごす時間をより有意義なものにすることを重視しています。"
という説明で定義されています。
一般的には、インターネット上の3次元仮想空間を指すことが多く、「VR(仮想現実)」「XR(クロス・リアリティ)」といった技術による体験を表す言葉として、急速に認知度が高まっています。
あたかも自分が仮想空間にいるような感覚で、様々な新しい体験ができる「メタバース」は、ソーシャルやエンターテインメントなど、既に色々な分野で活用され始めています。
その中でも、この勉強会ではビジネスでの活用に焦点を当て、実際にVRヘッドセット「Meta Quest 2」を体験しながら、既存もしくは新たなビジネスに、どのように活用できるかを探っていきます。
第1回レポート(令和4年5月26日)
場 所:ふくいDXオープンラボ スタディエリア
参加者:4名(Meta Quest 2所持者:2名)
参加者の皆さんは、VRヘッドセット「Meta Quest 2」の基本的な操作は大体分かっている様子でした。
そのため、今回はビジネス会議用VR「Horizon Workrooms」を活用し、VR空間で同じ場所に集まって景色を共有したり、コミュニケーションを取ることにチャレンジしました。
Horizon Workroomsのアカウント設定の部分や、VRヘッドセットとのペアリングなどで時間を要しましたが、無事に参加者の皆さんで同じ空間に入ることができました。
同じ空間に入った後は、景色を眺めて同じ景色を見ていることを共有してもらったり、ホワイトボードに文字などを書いてもらって、書いたものがリアルタイムに共有されていることを体感されていました。
ちなみに、Horizon Workroomsに他の人を招待する方法をインターネットで事前に調べていたのですが、かなり複雑で皆さん苦労されている様子だったので、こちらに自分の備忘録も兼ねて記載したいと思います。
1.主催者が必要なもの
・Workroomsアカウント(Workplaceアカウント)
・VRヘッドセット「Meta Quest 2」
Meta Quest 2で使用することを想定しているためか、Meta Quest 2が必ず1台は必要なようです。
Workroomsアカウントは、Workroomsのホームページ(https://www.oculus.com/workrooms/)より作成することができます。
2.新しいチームの作成
アカウントを作成しログインを行うと次に新しいチームの作成に移ります。
アカウント作成時に使用したメールアドレスを入力して認証を行います。
新しいチームを作成する。
3.ミーティングルームに招待する
ミーティングルームの設定画面の右上、ユーザーを追加で招待したいメールアドレスを入力するとすぐ下に入力したアドレスが表示されるのでそれをクリックして選択を確定した後、招待状を送ります。
そして招待を受けたメールアドレスで利用を開始してアプリ内で表示される名前とパスワードを入力します。
4.MetaQuest2とペアリングする
ヘッドセット内に表示されたペアリングコードをPC側に入力する。
そうして全ての設定を終えるとマイルームに接続されました。
ここであらかじめミーティングルームを設定しておくと、ホーム画面に表示されているのでクリックする事で入室となります。
次にMetaQuest2を装着している時に見えている映像が他の人にも見えるように、外部モニタに表示するミラーリングの設定をしました。
その一方、先行してミーティングルームに入られた方々は、眼下に広がるバーチャル空間を見回しつつ、テーブル上に出現した黒板に文字や図形を書き込んで、それが壁面の大きな黒板にも反映されてる様子を体験していました。
そうこうしている間に全員が揃いまして、アバター同士で会話を行い今回の目標を達成しました。
次回はこれを踏まえて動画・資料のデータをリアルタイムに共有する事にチャレンジしたいと思います。
第2回レポート(6月9日9:00~11:00)
場 所:ふくいDXオープンラボ スタディエリア
参加者:3名(Meta Quest 2所持者:3名)
今回は前回のおさらいをしつつ新しい事にも挑戦しました。
前回同様順番にログインして一堂に会したわけですが、皆さんアバターを作り込んでいて思い思いの素敵な姿になっていました。状況や季節といったシチュエーションでコーディネートするのも楽しいですよね。
隣同士に座った参加者同士でハイタッチをすると、VR空間にいるアバター達もハイタッチして意思の疎通が出来ていました。
ゆくゆくは遠隔地の参加者同士でハイタッチしたいですね。
そして連携設定をしたPCの画面を表示する事にも挑戦しました。
参加者一同が見守る中、ホワイトボードにDXラボの紹介動画が流れて目標達成!
このような感じで引き続き参加されてる方も初めて参加の方も、新しい発見やワクワクを感じられる勉強会ですので次回のご参加お待ちしております。
第3回レポート(6月16日13:00~15:00)
場 所:ふくいDXオープンラボ スタディエリア
参加者:3名(META QUEST 2所持者:3名)
今回はMetaQuest2を使ってWorkrooms上でファイル共有に再チャレンジしました。
勉強会も回数を重ねておりますが、毎回進捗状況を見ながら次のステップに進んでいるので、どのタイミングで参加しても安心して学べて新しい事も身に付けております。
次回は来月7月7日15時~を予定しておりますのでVRに興味ある方、より有効に使いたい方のご参加お待ちしております。
第4回レポート(7月7日15:00~17:00)
場 所:ふくいDXオープンラボ スタディエリア
参加者:5名(META QUEST 2所持者:3名)
今回はMetaQuest2を使ってWorkrooms上でプレゼンテーションにチャレンジしました。
それまで対面で配置していた椅子を横一列に並べて、壇上の話し手と着席した聞き手に別れるようにしました。
その上で仮想空間のホワイトボードを現実世界の壁面とリンクさせて、実際にそこにあるかのように描いてプレゼンテーションしました。
これを発展させれば、全員が遠隔地から接続していても同じ空間で会議に参加して意見交換出来ると期待しています。
そして今回飛び入りで参加された方も、両隣に座っているアバターを介してハイタッチをしたり、机上のホワイトボードに描いた内容が壇上のホワイトボードに反映されてる様子に驚いておられました。
次回の勉強会は7/25(月)15:00~開催予定です。
今回のようにVRに興味のある方、未経験者でも飛び入り大歓迎ですので是非ご参加ください。
第4.5回レポート(7月19日14:00~15:00)
場 所:ふくいDXオープンラボ エクスペリエンス(体験)エリア
参加者:2名(META QUEST 2所持者:0名)
今回は次回の勉強会に先駆けて新しい使い方を試してみました。
その名も「どこでもドア」と言いまして、自宅に居ながらにしてVRで世界旅行を体験出来る取り組みになります。
VRですので360度景色が眺められ、添乗する現地ガイドさんによる説明を聞きつつ景色を堪能出来ます。
その際質問なども随時受け付けてくれるので、旅の臨場感も自然と高まり知的好奇心をくすぐられます。
また、マイクで話した言葉がリアルタイムで書き起こされて字幕になって表示されていました。
これによって海外の方とツアーを楽しんでいた場合、その方の言語を日本語に自動翻訳して字幕で確認出来るので互いに意思疎通して同行出来るのがとても便利だなと思いました。
コロナ禍で思うように行動出来ない日々が続いていますが、こうしてVR技術を用いる事で旅がより身近な物となっていっていると感じました。
第5回レポート(7月25日14:30~16:00)
場 所:ふくいDXオープンラボ スタディエリア
参加者:2名(META QUEST 2所持者:1名)
今回は新規に勉強会に参加された方がいらっしゃいましたので、買ったばかりのMETA QUEST 2本体の初期設定をしました。
また、これまでの経過をおさらいする事も兼ねてWorkroomsでミーティングルームに入室するまでの流れを再度確認し、無事黒板に記入まで到達しました。設定を終えた後、噂に聞くVRの世界に圧倒されつつ、色々な操作を試して新しい発見や感動に触れていました。
次回勉強会も予定しておりますので、日程が決まりましたら経験・未経験問わず是非ご参加ください。
第6回レポート(8月4日15:00~17:00)
場 所:ふくいDXオープンラボ エクスペリエンス(体験)エリア
参加者:3名(META QUEST 2所持者:3名)
今回のメタバース勉強会は、Spatialで近々開催されるイベントの会場を見学しました。
Spatialでは任意のオブジェクトを制作してVR空間に配置する機能があるので、とあるテーマに沿ったオブジェクトを並べていく事で展示会のようなイベントも開催出来てしまいます。
皆さん趣向を凝らした素敵な絵が飾られていて、作品の配置が完了する日が待ち遠しいですね。
このように先行事例を見学して、新しい取り組みに繋げられるよう勉強したりもしております。
次回の勉強会は8月18日(木)に開催予定ですので、VRやメタバースに興味がある方の参加をお待ちしております。
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